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イシワタフミアキ写真展「as still life 静物としての花火」から

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イシワタフミアキ写真展「as still life 静物としての花火」

場所 エプサイト

期間 H28/12/9~12/22

http://www.epson.jp/katsuyou/photo/taiken/epsite/event/gallery2/16/#e17

 

久々に参りました。

新宿はエプサイト。

全くもって嬉しい限り。大感激です。

作品は、オール白黒のスクエアフォーマット。

勿論、無題。

ということで、・・・

作家の夜の静寂を、大いに堪能させて頂きました。

会場には、素敵な挨拶文が掲示されていましたので、ささやかながらに引用させて頂きます。

 

 

AS STILL LIFE

‐静物としての花火‐

 

「我々の生(ヴィ)のような花火」

花火を観るたびに芥川龍之介の短編小説「舞踏会」の一節を思い出す。

一瞬の光のきらめきに生と死を感じさせる。

夜空に広がる火花が生み出すフォルムの記録。

 

幼い頃の花火の記憶はいつもにぎやかだった。

親戚や知人が集まり、大人達は酒を飲み、語らい、

子供達は母親の作ったお弁当を頬張った。

花火の大きな音や鮮やかな色に歓声をあげていた。

一年に一度の花火大会は特別な空間だった。

 

大人になり、故郷を離れて東京に出て来てから、花火を見なくなった。

楽しかった花火の記憶をどこかに置き忘れてしまっていた。

 

2011年3月11日、東日本大震災が発生した。

震災後、度重なる余震や福島原発の事故の影響で、

生活の全てが停滞していった。

直接大きな被害を受けていない分、

現実感のない不安だけが広がっていた。

 

そんな時に、「花火を観にこないか。」と故郷の家族から声をかけられた。

 

十数年ぶりに観る、故郷の花火は格別だった。

 

大きく、鮮やかで、花火の広がる瞬間の振動が心を振るわせた。

激しく打ち上がった後の一瞬の静寂。

夏の夜空に描かれた圧倒的な美しさ。

 

そこには「生きる」実感があった。

 

※写真展挨拶文より引用させて頂きました。

 

白黒だから伝えられる真実。

日本人の原。

そして、原風景と原体験。

鮮やかな感動こそが、心の売り。

ふと、そのようなことを想いながら、素晴らしい作品群を鑑賞させて頂きました。

エプサイトさん、作家先生の皆様方、いつも誠に有難うございます。

本当に大感謝です。

私も一意専心、新たな作画に挑戦して参ります。

Love and peace!...♡

 

By 悟空

 

 

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